2022年12月02日
Q:父が亡くなり相続が発生しました。相続放棄とはどのようなものか司法書士の先生にお伺いします。(和歌山)
数週間前に父が和歌山の自宅で亡くなりました。相続人は母と和歌山の自宅近くに暮らしている長女の自分です。父は生前ギャンブルが好きで、母や私の前ではこづかいの範囲内でやっているから大丈夫、と言っていましたし余暇を楽しむことを許容していました。しかし、亡くなってから遺品整理や相続手続きを進めていく中で数百万円の借金があることが判明し、母とともに困惑してしまいました。とても返せる額ではなく、友人から相続放棄というものがあることを聞いたので、相続放棄について教えていただきたいです。(和歌山)
A:相続放棄は、相続財産の一切を相続しないという手続きです。
ご親族が亡くなると相続が開始され、相続人は被相続人(亡くなられた方)の所有していたすべての財産を引き継ぎます。相続の対象になるものは、預貯金や不動産などのようなプラスの財産だけでなく、借金や住宅ローンのようなマイナスの財産も対象となります。
相続放棄は、上記に挙げたプラスの財産のみならず、マイナスの財産も含めたすべての相続財産を引き継ぐ権利を放棄する手続きです。
ご相談者様が相続放棄をすることで、お父様が残した借金の返済義務はなくなりますが、同時にプラスの財産の放棄もしたことになりますので、相続放棄をする場合にはどのような財産があるのかすべてを把握したうえで検討されることが賢明です。
また、相続人全員で相続放棄をした場合でも被相続人の借金がなくなるわけではなく、次の相続順位の人に相続権が移ることになります。そのため、相続放棄を選択する場合には次の相続順位の人にその旨を伝えておくことも大切でしょう。
相続手続きは人生のなかで何度も経験することではなく、困惑される方は多くいらっしゃいます。和歌山相続遺言まちかど相談室は、相続手続きの専門家として、和歌山エリアの皆様をはじめ、和歌山周辺の皆様から多くのご相談、ご依頼をいただいております。
和歌山相続遺言まちかど相談室では、ご依頼いただいた皆様の相続手続きについて、和歌山の地域事情に詳しい司法書士が親身になってサポートさせていただきます。まずは和歌山相続遺言まちかど相談室の初回無料相談をご利用のうえ、お気軽にご相談ください。和歌山相続遺言まちかど相談室のスタッフ一同、和歌山の皆様、ならびに和歌山で相続手続きができる事務所をお探しの皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げます。
2022年11月02日
Q:相続放棄とはどのような時にするのでしょうか。司法書士の先生、教えてください。(和歌山)
現在、和歌山の実家で父が一人暮らしをしています。母は3年前に亡くなっており、子供は私だけです。最近知人から、親に借金があったため相続放棄の手続きをしたという話を聞きました。私の父にも、今は畳んでしまいましたが商売をしていた頃の借金があるようです。しかし詳しい話は聞かせてくれません。もし父が亡くなった時はその借金を放棄することができるのでしょうか。(和歌山)
A:相続放棄は相続開始後にご自身で選択できます。
遺産相続ではより多くの相続財産を引き継ぐことに関心が集まりがちですが、時に相続財産を受けとるとご自身の負担が大きくなるケースもあります。遺産相続を承認すると、預金や不動産などのプラスの財産以外にも、借金などマイナスの財産も引き継がなければなりません。したがって、相続人は被相続人の借金を返済する義務が生じます。今回のご相談者様のように被相続人に借金がある場合は、相続放棄をするともらえる遺産もなくなりますが借金返済義務を負うこともなくなります。
相続放棄とは、相続の権利を放棄して被相続人の財産を一切受け取らないことをいいます。相続放棄をするとその相続人は最初から相続人でなかったことになり、他に相続人がいればその人たちだけで遺産分割を行うことになります。ただし、相続人が全員で相続放棄しても被相続人の負債がなくなるわけではありません。相続放棄をしたことにより、次の相続順位の人に相続権がうつり、結果、被相続人の両親や兄弟姉妹が新たに相続人となってマイナスの財産を引き継ぐことになります。このように、新たに相続人となる人がわかる場合には相続放棄をした旨などを伝えておくなどの配慮をしましょう。
なお、今回のご相談者様のように、ご家族が借金を抱えていている場合は、前もって相続放棄したいというニーズがあります。しかし、生前に相続を放棄することはできません。仮に相続放棄をする内容の契約書や念書などを作成していたとしても、法的な効力はありません。
和歌山相続遺言まちかど相談室では地域に密着した相続の専門家が和歌山のみなさまをサポートさせていただきます。相続放棄は被相続人の借金の返済を避けるためには欠かせない手続きで、家庭裁判所への申し出が必要です。正しい手続きをしなければ相続放棄をしたことになりません。和歌山にお住まいでお悩みの方は是非和歌山相続遺言まちかど相談室の初回無料相談をご利用ください。
2022年10月04日
Q:相続放棄を検討しているが時間がかぎられているため、司法書士の先生のアドバイスが欲しい。(和歌山)
初めまして。私は50代の会社員です。先日和歌山の実家に住む父が亡くなり、2週間経った現在は、相続の手続きをしています。父の財産調査では、和歌山にある不動産と、和歌山の銀行に現金が数百万円あるようです。また、父は趣味で美術品を数点所持していたため、鑑定などに時間がかかるように思います。ただ父には借金もあるようで、あきらかに借金の方が多い場合は相続放棄する可能性もでてきました。まだ諸手続きがのこっているのと、私自身も仕事があるため相続手続きに費やす時間が無いことから相続放棄の期限内に相続方法が決められない可能性が出てきました。(和歌山)
A:相続放棄申述期間の伸長の申立て行うことで、期限を延ばすことが可能です。
ご相談者様がご指摘されているように、相続放棄の手続きには期限があります。「相続があった事を知った日から3ヶ月以内」に家庭裁判所へ相続放棄の申請をする必要があり、この手続きをしなかった場合はプラスの財産のみならずマイナスの財産も全て相続する「単純承認」をしたとみなされ、相続人に借金を弁済する義務が生じてしまいます。とはいえ、3ヵ月では相続放棄するかどうかの判断が間に合わないケースもあります。和歌山のご相談者様のように、被相続人の遺産の中に借金が含まれていて財産調査が間に合わない場合などがそうです。このような場合は、相続放棄の期限内に家庭裁判所へ相続放棄の期間の伸長の申立てを行います。申立て後、家庭裁判所の判断により相続放棄の期限延長が認められることになると、相続放棄の期限を1~3ヶ月程度延長出来るようになります。
遺産の中にはプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産が含まれることをご存じない方も多くいらっしゃいます。相続財産が手に入るからとよく確認せずに相続手続きを進めてしまうと後々のトラブルにつながりかねません。財産調査は慎重に行いましょう。
和歌山周辺地域で相続放棄が必要かどうかわからない、時間に余裕がないという方は早急に和歌山相続遺言まちかど相談室へご相談下さい。相続手続きの際に発生しやすいトラブルを避け、スピーディーな手続き完了を目指す和歌山相続遺言まちかど相談室では、和歌山周辺エリアの皆様の財産調査から相続財産の全容把握など複雑な相続放棄および相続手続きに関するお手伝いをさせていただいております。和歌山相続遺言まちかど相談室には、和歌山の地域事情に詳しい相続手続きの専門家が在籍しており、和歌山の皆様の相続全般に関する疑問や不安点、難しい専門用語などについても司法書士が親身になってご対応いたします。初回のご相談は無料ですので、和歌山の皆様、ならびに和歌山で相続放棄の手続きができる事務所をお探しの皆様、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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